業務で頻繁に高速を使う場合はETCカードは必需品ですが、法人化してもいまだに個人名義のETCカードを使っていて不便を感じている方も多いと思います。
ETCカードは基本的にはクレジットカードに付帯していますから当然クレジットカードが法人名義でなければならないわけで、そうなると法人名義のクレジットカードを作らなければならないわけで、これがまた難しい。

従業員が高速を使う場合などは特に現金払いになったりして割引も受けられませんし、個人名義のETCカードだとそのうち税務署から指摘を受けるかもしれません。そもそもクレジットカード会社から事業用での利用を拒否されたりすることもあります。

ただ、設立間もない法人ですとなかなかクレジットカードは作れません。

クレジットカード不要のETCカード

そこでETCカード単体で発行してくれる組合を利用しましょう。現在メジャーなところが2つございます。

両者とも保証金が1万円程度かかる点と、発行手数料に数百円必要になってきます。

①発行手数料864円→スピード発行 法人ETCカード
月末締め翌月20日頃に請求書発送、翌々月
5日に口座振替。

②発行手数料540円→新会社でも作れる法人ETCカード
月末締め翌月20日頃に請求書発行、翌々月8日に口座振替

マイレージが使えるETCカード・クレカ以上の割引のきくETCカード

さて、両者の違いですが、マイレージが使えるかどうかが最大の違いでしょうか。上記①のほうはマイレージが使えるカードを発行しています。また、②のほうは首都、阪神高速に限ってさらに割引が適用されるカードも発行しています→首都・阪神高速ETCコーポレートカード

どちらのカードを選ぶかはどこの高速の利用頻度が高いかが一つの基準になりそうです。
ただ、マイレージサービスの適用をうけることのできるカードですと手数料が3%アップしてしまいます。 必要経費、その他  マイレージサービスとは

マイレージサービスで実質5%還元されますから手数料が3%アップしたとしても2%得になる計算です。

手数料5%に注意

以上のことから注意しなければいけないのはこのETCカード両者ともに手数料として走行金額の5%が徴収されるという点です。この手数料が組合の収益となるのでしょう。
クレジットカードの場合はこの手数料を加盟店が負担するので我々利用者は逆にポイントがもらえたりしますが、この手数料を加盟店(道路会社)ではなく我々が負担することによって成り立つビジネスのようです。

それはさておき、高速道路の利用が多いところにとって5%の負担はかなり大きいでしょう。仮にひと月5万、年間60万円ほどの高速利用がある法人や個人事業主さんであれば単純に3万円ほど手数料を支払わなければならず、こうなってくるとやはりクレジットカード付帯のETCカードのほうがいいということになりそうです。

いずれにしても、設立間もない法人でクレジットカードの取得が難しい企業などはとりあえず上記組合の発行するETCカードを作っておき、クレカが持てそうになったらそちらに移行するのがよさそうですね。クレジットカードのETCカードにはない割引がある首都・阪神高速ETCコーポレートカードなんかもありますし。

マイレージを受けるほどは高速は使わない→新会社でも作れる法人ETCカード

マイレージサービスを受けたい→ スピード発行 法人ETCカード

首都、阪神高速の利用が多い→首都・阪神高速ETCコーポレートカード