わが社の決算は10月末なので法人税の申告を行わなければなりません。
今期は売り上げも大幅に減少し、役員報酬もゼロに変更しました。
売上も少なく、固定資産などもなく、従業員もおらず、わざわざ税理士さんを雇うほどのこともない(雇うお金がないとも言う笑)のでまた自力で決算から税務申告まで行います。

これまでの経験から出来るだけ安く、自力で法人税の申告を行う際の流れを備忘録てきにまとめておきたいと思います。

会計ソフトはMFクラウド会計一択
理由 一度データを保存しておけば有料プランを解約し、無料プランに移行してもデータが保存されるので決算期のみ月額有料プランで使える。日々の取引関係の記録はマネーフォワードの家計簿タイプのやつを使えば月額500円。

MFクラウド会計でとりあえず決算まで行う。

これをもとに全力法人税に転記していく。https://japanex.jp/HojinFinalReturns

全力法人税も無料で使えます。無料なのにデータが保存できるので翌期に繰越などということまでできてしまう。無料プランのデメリットは印刷ができない=データがダウンロードできない点。
とはいえ、入力保存したデータは見る事ができます。

全力法人税を見ながら税務申告書類の該当箇所を埋めていく。

全力法人税に入力する際は決算書をそのまま入力すれば自動で税務署類が完成するわけではなく、ある程度自分で調べないといけません。
全力法人税のメリット
では全力法人税を使うメリットは何かと言えば、前期のデータが翌期に繰り越せるのでイチイチ計算する手間が省けます。またMFクラウド会計のデータが取り込めます。また、何を入力するのかが分かっていれば税務申告書類の適切な該当箇所に自動で入力されています。
法人税の申告で最大の関門はあの膨大な別表のうちどの書類に何を、どこに書けばいいのか素人にはさっぱり分からない点にあります。
しかし、一人会社でわずかしか売り上げのないような会社にとって実際提出する申告書類はわずか数枚。やってみると拍子抜けするほどあっさり申告終了な場合も多いでしょう。とはいえ、経験がないとそれ自体が分かりません。分からない事が分からない状態で、しかも申告先はあの税務署です。もしも税務署に目をつけられたらとか、税理士がついてないと税務調査にあいやすいとか巷で色々と噂され税理士さんをつける方も多いかもしれません。
考えてみればそもそも赤字会社であれば別に税務調査に入られてもどうってことありません。特に売り上げも大してないような会社であれば猶更でしょう。むしろ、きちんと税務申告し均等割も納税しているなら多少申告書類に間違いがあろうが税務署も大目に見てくれること間違いなし(多分笑)。

個人的に一番よく分からなかったのが法人税の処理です。法人税って損金にならないという税理士さんなどには当たり前の事がよく分かっていませんでした。一応これでも簿記2級なんですが損金と経費の違いさえ分かっていない、会計上の処理と税務処理が違うという実務的な事が分かっていない。
従って1期目の決算って間違って申告しているんですよね。1期目に未払い法人税はあげてないんですが、まあどうせ数千円ですしって感じでしょうか税務署の担当の人も何も言いませんでした。それでいいのかって?どっちにしろ税金は変わらないのでいいのかもしれません(笑)
税務署の窓口でも分かったはずです。しかし、ここで書き直すとなると当然決算書から作り直す必要がありますよね。だからめんどくさかったんでしょう。

法人税の経理処理と税務処理のざっくりまとめ
赤字会社の場合は分かりやすくて決算時点で税金の額は誰でも分かりますし、確定します。が、決算時点ではまだ税金は払ってないので未払い状態。
でも経理処理としては経費としてあげられているのに税務申告する場合は損金として認められないから・・・とこのあたりで混乱(笑)

ざっくり言えば帳簿では経費だけど税務申告する時はその税金は経費としては認められないので一旦戻して申告しなはれや!ということになります。こういう処理を別表5(2)あたりでやるわけです。
会計上の正確な仕訳、科目なども実際はあるようですがあまり深く考えずに未払法人税であげておけばいいようで実務的にもそれで問題ないようです。

また、今回から電子申告をしようと思います。今までは不安があったので税務署の窓口で指導を仰ぎながらやっていましたが、結局のところ提出書類も少なく、売り上げも少ないので(赤字ですし)、また、多少の会計上のミスなどあっても税務署にとっては申告さえすれば(どうせ赤字ですし笑)いいという雰囲気なので電子申告することにしました。
法人住民税についても電子でやればクレジットカードなども使えてお得になりますし、使わない手はないですね。

また、経過を報告したいと思います。