法人名義の銀行口座をつくるうえにおいて一番重要な点はある意味、通帳やキャッシュカードなどをどうやって受け取るかにあります。きちんとしたオフィスを構えた企業であればこの点は杞憂でしょうが、当サイトを訪問される方は恐らく私のような個人企業、自宅で開業、などの中小零細企業であろうと思われますから色んな面で制約があることと思います。
基本的には登記されている法人の住所で口座開設を申込み、その住所宛てに転送不要の書留でキャッシュカードその他書類が送られてきますのでその住所で確実に受け取れる必要があります(留守の場合は不在票が入っていてそれがきちんと受け取れる)。
この点を念頭において法人を登記する際の住所を決める、というほうがスムーズかもしれません。定款に定める本店所在地にマンション名はいるのか?
また、近所の信用金庫などに口座を作る場合は事務所所在地を訪問する場合もあるようです。

以下、ネット銀行及びゆうちょ銀行での口座開設についてのまとめです。

①自分の会社のホームページをつくる。特に取引先、これまでの実績など、この会社が一体どんな事業をやっているのかを詳細に記載する。実績がなくても事業の内容は詳細に記載する。住信SBIの法人口座開設もめんどくさいこの点は特にジャパンネット銀行が厳しいようでホームページがショボいだけで問答無用で審査落ちのようです。私は速攻落ちました。

②ゆうちょ銀行の場合は窓口に行くことになります。名刺は必須、その他書類は原本を持って行く。
ゆうちょ銀行の法人口座開設ができなかった?

③楽天銀行の場合は取引先との請求書や見積もり書を要求される恐れがあるので適当に見積もり書などを作っておきましょう。裏はとられないようです。なんだったら私のように自分がやっている個人事業宛ての見積もりを作ってもいいかもしれません。
楽天銀行から見積書や請求書を要求されました→楽天銀行の法人口座開設がめんどくさかった

④色んな名目で銀行から電話がかかってくる恐れがありますので確実に連絡がとれる電話番号を登録する。私の場合は住信SBIさんから根掘り葉掘り事情聴取されました。

⑤郵便物が確実に受け取れる住所を法人の住所にする。銀行に登録する住所は当然登記簿=履歴事項全部証明書の住所と同じにしなければいけないのでマンションなどの場合は注意を要する。従って法人を登記する際の本店所在地は部屋番号まで登記するほうが面倒がない。
バーチャルオフィスなどではかわりに郵便物を受け取ってくれるサービスがあれば可能かもしれませんので念のためお使いのバーチャルオフィスに問い合わせたほうがいいと思います。